酸素カプセルを利用する際に注意したいポイントをご紹介します!

豊富な活躍シーンが期待可能!酸素カプセルの導入事例

「酸素カプセル」は基本的に安全な健康機器であり、利用には様々なメリットがあります。しかし、どんなに安全な機器であっても、事前に把握しておくべき注意事項があります。もしそうした注意喚起を怠ってしまうと、健康に害をなす恐れがあります。健康目的で酸素カプセルを利用した方が不調に陥ることは、酸素カプセルの導入施設にとっても本意ではありません。

今回は酸素カプセルの特性上、利用時に注意を促すべき点についてご紹介しますので、是非参考になさってください。

酸素カプセル利用時には耳抜きが必須

酸素カプセルはより多くの酸素を体内に取り込むために、カプセル内部を標準気圧以上に加圧します。具体的には、飛行機搭乗中や潜水中と似た状況になる、と言うと想像しやすいかもしれません。周囲の気圧が高まると、鼓膜の内外に圧力差が生じます。すると、鼓膜が内側に引っ張られてしまい痛みを感じるようになります。

気圧の変化によって鼓膜に痛みが生じる原因は、大きく2つあります。まず、「中耳腔」と呼ばれる鼻の奥の上咽頭から鼓膜までの空間が密閉されていること、そしてその中耳腔が骨に囲まれていて収縮できないことが原因です。気圧が上昇すると、気体は収縮します。その気圧の変化に対応できない中耳腔内部に陰圧がかかり、鼓膜が内側に膨らんでしまうのです。

このような状態を解消するためには、「耳抜き」が必要となります。耳抜きとは、耳の内部に空気が送りこむ動作です。耳抜きをすると耳管が開き、密閉されていた上咽頭と中耳腔の陰圧が解消されます。

耳抜きがうまくできないとこんな症状が起こる

耳抜きが適切に行えないと、耳の激痛だけでなく、聞こえにくさ、耳鳴り、回転性めまい、またそれらの症状によりパニックを引き起こすことがあります。とはいえ、酸素カプセルではダイビングのように、耳抜き不良によるパニックがすぐに重大な事故につながることはありません。しかしながら、酸素カプセル内部は閉鎖空間なので、スタッフの目が届きにくくなることは事実です。そうした点からも、耳抜き不良の影響を軽視することはできません。

耳抜きのやり方を把握している方であっても、鼻炎や風邪により鼻の通りが悪いときは耳抜きがうまくできません。酸素カプセル利用前にはよくヒアリングを行い、当日の体調によっては利用を控えてもらうのが賢明です。また、耳に異常を感じたら無理をせず、必ずスタッフへ連絡をしてもらうように事前に促します。

耳抜きの代表的な方法

酸素カプセルの利用者には、あらかじめいくつかの耳抜きの方法をアドバイスしておくことが重要です。普段の耳抜き方法がうまくいかなかった場合に利用者が慌てないよう、酸素カプセル内部にも掲示や案内書きを置いておく等の対策を取ると安心です。
代表的な耳抜きの方法には、以下のようなものがあります。

  • 唾を飲み込む
  • あくびをする
  • 鼻をつまんで息を吹きこむ
  • ガムを噛む、飴をなめる
    ガムを噛んだり飴をなめたりすると、唾液を飲み込む動作を無理なく行うことができます。また、顎を上下左右に動かす動作によって耳管が開きやすくなり、鼓膜内外の気圧差が解消されます。

鼻をつまむ方法は、さらにいくつかの方法に分かれます。初心者の方に最も適しているのは「バルサルバ法(ヴァルサルヴァ法)」というもので、鼻をつまんだ状態で声帯を開き、空気を鼻から出そうとするものです。声帯を開く動作は、あくびをかみころす時の喉の状態に似ています。また、最も耳への負担が軽く安全な耳抜き方法は「フレンチェル法(フレンゼル法)」です。鼻をつまんだ状態で声帯を閉じ、舌の付け根を上あごに押し上げます。こうすることにより、耳管に少量の空気が送り込まれ、各所に負担をかけることなく耳抜きができます。

他にも、比較的難易度が高い方法として「マウスフル(マウスフィル)」「トゥインビー法」と呼ばれる方法があります。「マウスフル」では鼻をつまんだ状態で頬に息を貯め、頬をしぼませる要領で耳管に空気を押しこみます。「トゥインビー」では、鼻をつまんだ状態で唾を飲み込みます。このように、いくつかの耳抜き方法をあらかじめ提示しておくことは、利用者の安心にもつながります。

酸素カプセルの利用を控えた方が好ましい方とは

まず、前述したように、鼻の通りが悪い方は耳抜きがうまくいかないことがあるため、酸素カプセルの利用には不向きです。他にも、現在心臓に持病のある方や妊娠中の方、ペースメーカーといった医療用電子機器を利用している方へも、酸素カプセルの利用は推奨していません。酸素カプセルの特性上、原則的にはこうした症状・機器に影響はありませんが、万が一の事態を考慮して使用を控えた方が賢明です。

糖尿病など血糖値が高い方の中には、インシュリンを常用している方もいらっしゃるかと思います。インシュリン注射を打った直後に酸素カプセルを利用すると、薬の影響により低血糖を引き起こす恐れがあります。低血糖とは血中の糖分が異常に下がることで、ふるえや不安感、動悸や異常な空腹感を引き起こします。重症になると意識が朦朧としたり痙攣したりすることもあります。インシュリンの使用有無については、カウンセリング時に留意しましょう。

閉所恐怖症の方も、酸素カプセル利用時には注意が必要です。酸素カプセルは密閉空間に全身を納める必要があります。ほとんどの酸素カプセルは窓から外の様子が窺えるようになっていますが、横たわる形で利用する機種では身体の自由度が比較的低く、閉塞感が強くなります。利用中は、度々利用者の様子を確認したり、不安を感じたりしたときはすぐに連絡できる手段を整えておく必要があります。また間口が広い機種を選ぶ、機器内部にソファなどを設置する、テレビやオーディオなど気を紛らわせることができるものを用意する等、ある程度施設側で工夫をすることで比較的心理的負担を軽減することが可能です。

 

 

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